ケイリン

 日本が生んだ世界のスポーツ、ケイリン。日本の誇る世界のパーツ、シマノ。選手陣もかなりアツい。ヨーロッパのツールではなかなか日の目を見ないものの、日本で主流のスプリント競技ならメダルもいける!と期待していたが。

 ケイリンといえば、日本のチームタイムトライアル代表選手は競輪選手だった。予選からいきなり国内記録を更新したあの走りは凄かった。なによりもスタート長塚がヤバい。映像で見て分かるぐらいにスタートの質が違う。ツールやロングレースに使うようなピストとかレーサーとは違って、ケイリン仕様のダイレクト駆動の自転車(バックもできる)。ギアは1セットっきりなので、スタートの時はすごく重い。前身で漕ぎ出すように動き、スピードに変換する。スタートというのは自転車の基本的テクニックだが、それだけに質の差というのはモロにタイムに影響する。あのスタートは世界トップだというのは頷ける気がする。

 あの三人は競輪選手なのでオリンピックの準備とか、オリンピック期間中とか、本業の競輪ができない。つまり、収入が減ってしまうわけだが、それでも頑張っている。アサヒかなにかで見たけども「お金より大事なものがある。自分を伸ばして、競輪にも好影響」というようなコメントは、その通りなのだろう。