土岐麻子が良い

土岐麻子というと、Cymbalsのヴォーカル。

Cymbalsは2004年に解散してしまったが、友人kohji君がジャケ買いしたインディーズのファーストアルバムを所持。そのときは「なんか全部似たような感じだし、ああ、そりゃ渋谷系ってひとくくりにされちゃうよ」ってサウンドだったんだけど、メジャーになってからはメキメキと頭角をあらわし、あまりに早熟で、なんだか原型をとどめないぐらいポップ音楽がポピュラー音楽として成熟したというか、ああ、もうよくわからんが、すごいバンドだった。

で、最近Cymbalsもきいていたのですが、ヴォーカル土岐麻子がソロになってから、Standardsシリーズというものを出しています。ジャズなどのスタンダード曲をカバーして収録した珠玉のアルバム達で、これがいい感じのゆるさでツボにはまってます。いわゆる女性ジャズヴォーカルの押しの強いだけの雰囲気ではなく、若々しく、どこか少女的な歌い方です。ジャズヴォーカルにありがちなセクシーさはほとんど感じられないのですが、どの曲も歌に対する愛情が感じられ、抑揚はないのにメリハリが残る不思議な歌い方とあいまって「土岐麻子ワールド」を形成してます。これ、しばらくヘビーローテーションっぽい。

Standardsシリーズの最初のやつは "My Favorite Things" とか "September"が入ってたのですが、やばすぎます。もちろん録音というか、バックもいい感じなのですが、きっちりはまってます。こんなこともできるんだなあ、と感心しつつ。

Cymbalsが少し?好きだった人は一度お試しあれ。

standards~土岐麻子ジャズを歌う~

standards~土岐麻子ジャズを歌う~