Waterfall 2006

あちこちで話題になってますが…。
はぶにっきのエントリに同意しつつ。

ウォーターフォールをひとくくりにしてこう批判するのは、なんというか抽象的な定義に対して細かい各論を集めてこき下ろしている感じが否めない…。ウォーターフォールは少なくとも工程、もしくはなんらかの複数の仕事をいかに進めるか、という「やり口」に関する定義であって。そういう定義に対して「テストを最後にする」とか「机を取り囲む」とか、揶揄しまくっても仕方ないし、完全に的外れで自分たちのイケてなさを吐露しているだけに見えて仕方がない。

優れたエンジニアというのは、他人のやり方を批判して自分のやり方を肯定するようなことは絶対にしない。比較し、改善した結果ベストプラクティスに至る過程、結果があったとしても、その元になったプロセスを悪だなんだと言うことはリップサービス程度にしか言わない。Waterfall 2006のやり口は自分の手法をpushするためのリップサービスとしては度が過ぎている。

サシミモデルだってもちろんウォーターフォールだし、段階的にリリースするようなウォーターフォールモデル(もちろん顧客要求の変化への対応も焦点にしている)も過去幾度となく成功を納めてきたし、こういう切り口はマジでイヤ。「おれのほうがうまく行く」のをアピールするのと「おまえのやり口はダメすぎる」のは違うわな。「オレがオレが!」って云っているように聞こえる。