ネット弁慶こそ社会適応力の顕れ

私はTwitterとかなんだとか、結構いろんなWeb上のサービスを利用しています。不特定多数の人が集まるようなサービスの場合だと「オフ会しましょう!」なんて盛り上がったりして、人が集まる機会を見たり、自分もそれに参加する機会もあります。

で、まあ、オフのその場での会話とか、オフ後のネット上での会話などで「○○さん、ネットと全然印象違う」とか「**さんはネット弁慶」とかいう内容を意外そうに発言されているのを良く見ます。

最初は自分もそういうもんかな、ネット別人格かな、と思ってたんですが、よくよく考えてみるとこれって当たり前のことですよね。

たとえば、嫁さんや彼女といった親密な相手とのコミュニケーション一つとっても、場所とか、その場の状況(人とか)、コミュニケーションの参加者によってスタイルも内容も全然変わりますよね。二人しかいないときはデレデレしていても、例として、仕事上のパーティーに一緒に参加しているときなどには「コイツはウチの家内でして」などと昭和封建主義を匂わせる発言もするわけです。このケースだと発言の相手は取引先か何か、さきほどの嫁さん、彼女本人相手、というものとは異なりますが、パーティーの場で、嫁さんや彼女といるときにやっぱりデレデレしないでしょう。相手が同じであっても状況によって内容は変わる、のは間違いないと思います。

で、ネット上とオフの間でも同じような違いがあるんじゃないかな、と思うわけです。ネット上では別人格なのではなくて、単純に別の状況、コンテキストを認知しているだけ。しごく正常なことなのだと思うわけです。

ただ(笑)、たとえばTwitterの場合だと「垂れ流し」ありきと認知している人は変態発言も辞さず、不躾な物言い、躊躇のないdisりなどなど、いろいろと展開している人もいますし、リアルな場で変態発言できるか、というとなかなか難しいのでしょうけど(笑)、しかしこれも上の「状況の違い」で説明がつくのではないかと思われます。

つまり、似たようなメンツが集まるのに、それぞれの個人の振る舞い、発言内容が大きく異なる、のだとしても、ネット上とオフ会では場の目的とか状況が違うから、これはネットとリアルでの異なり」というところをクローズアップしても意味がなく、むしろ当然のこと、社会生活的には必須のスキル、だと考えていいと思うのです。

ネット弁慶、ネット弱気は現代人の社会力」と言い換えられるような気がします。

私は、オフ会とか、リアルで出会っても変態発言してますが。