京都味めぐり

今日はかなりのバックログを抱えていた(笑)京都市内ぐるぐる。
まずはメイン目的の「虚無蕎望なかじん」に。しかーし!困ったことに昼の部終了していた。がっくり。。
しかし腹は減ってるわけで、その足で、京都では老舗のカフェ、Knucklesにいく。ここも行きたかったのだ。なかなかいい店だった。タコライスとチーズケーキを食す。小さなギャラリーコーナーありのカフェという趣で、店員がとにかくほっといてくれる上に妙にほっこりとした空間に、老舗の懐の広さを感じた。なんでも20年ぐらいやってるそうで、なんか「カフェ文化」とかいうわけのわからん定義なんかが生まれる前からやってるのですよ。わしはこの「カフェ特別視」みたいなのが嫌いです。そのせいでなんか小洒落た、寛げない、なんかちょっと違う店が乱立するから。それはそれでひとつの姿だとは思うけど、ちょっとバランスがそっちに傾いてしまって。やっぱり喫茶店的空間のカフェが好き。というわけでKnucklesはかなりの高ポイントです。味もよかった。
さて、次は味ではなくて Calotte という皮製品のオーダーメイドのお店…というか個人宅…を訪問。名刺入れとカバンを作ろうと思ってます。しかし、今日はイメージが固まらなかったので名刺入れだけオーダーすることにしました。話してるうちにいろいろとアイデアも出てきて、勢いでしゃべりまくる。職人のおにいさんも奥さんも気さくなひとで、すっかりくつろいでしまった。お邪魔しました。ここは完全ハンドメイド、オーダーメイドなのにすんごい安い。びっくりするぐらい安い。おれの想像から常に4割引き、ぐらいの勢い。楽しみだ。ちなみに奥さんは財布をオーダー中。やっぱり世界でひとつだけ、私のもの、というのはイイ。「カスタマイズ」ではなく「ワンオフ」なんですよ。シビれる。
さて、その後はうろうろしつつまた蕎麦屋さんに戻りました。今度は大丈夫。この店、なんの変哲もない小さな商店街のど真ん中にいきなり存在するんですよ。なんかこう「存在する」という感じが正しい。違う空気をバンバン放出してるんです。店の中はカウンターだけの濃密な空間。とりあえず簡単なコースを注文しました。
まずはそば粥からスタート。うまい。濃密な感じですね。梅との相性もいいです。この先が楽しみです。次に出てきたのは粗挽き蕎麦です。「まずは香りをかいでみてください」との言葉をもらい、さっそくかいでみる。なんですか、これは!! ピーナッツのような枝豆のような、なんともいえない香り。すごい、の一言。この香りは味にしっかりと反映されているのです。そして、オススメされるがままに、なんとで食べます。なんなんですか、これは!!。めちゃくちゃ美味かった!! おかわりしたくなるほどに。しかし「数量限定 おひとりさま一枚」という注意書き。そりゃそうか。うますぎる。。。
次はコースから自分たちで選んだ「さんまの刺身」。油ノリノリでうまかったっす。蕎麦だけじゃないですね。腕のいい人にかかったらこんなもんですか。刺身とかだと素材選びの勝負、という感じもしますがちゃんと目も利くと。恐れ入りました。
次は「そばがき」です。箸で食べやすいおおきさに切って、これまた塩やつゆ?で食べます。あったかくておいしかった。これも香りとしては豆に近いにおいがします。これも人気メニューだとか、頷けます。
ここでエビの天麩羅の登場。これもコースから選んだものですね。うまかったんだけども、エビがもっとプリプリしてるとさらにいいなあ、と思った。衣はサクサクで、満足!だっただけにもったいなかった。でもこれは趣味の範囲ですからね。
最後は「せいろそば」です。ここでまたオヤジさんにいわれるまま香りをかいでみます。おおっ、今度は炊きたてご飯の香りじゃないですか!!。これ、本当なんです。マジで炊きたてご飯の香りがする。そのもの、というぐらい。そのままガツガツ食べます。香りもあって、コシもあって、店主自らブレンドしたそば粉で作る十割そば、めちゃくちゃ堪能してしまいました。せいろはおかわりできるらしいんですけど、ここはぐっと我慢。そば湯も結構イケて、すっかり満足です。ここでさらにそば粉のロールケーキなんてものを食べたのですが、とりたてて印象に残るものではなかったです。ちょっとメインの衝撃が強すぎたね(笑)
これはハマりますね。でも、こういううまいものを見つけると、ほかのそば屋さんを回ることに情熱を燃やしそうです。つぎは「かね井」にいってみたいと思います。
ここで帰ればよかったのですが、Calotteの職人さんオススメのカフェにいってみることにしました。"SARASA"というグループの新規店で、なかなかの空間でした。でも、Knucklesのほうが好きかな。なんというか空間やなってる音に対して微妙に抵抗がある。窓際にすわったんですが、椅子はよかったし、あいてる窓からは虫の鳴き声が聞こえるし、すっかりまったりしてしまいました。こういうのもいいですね。メニューのカバーがCalotte製でした。いいなあ。はやく名刺入れできないかな(笑)

というわけですんごい盛りだくさんの一日でした。